経営者の孤独は辛い…原因は本音とのズレ

経営者の孤独。

よく聞くこの言葉、実際に経営してみると本当にこの言葉通りですよね。

誰にも言えないことが増えて、気づけば全部一人で抱えている。
会話はしているのに、本音を話す相手はいない。

僕自身、一人でWebマーケ事業とスタッフを雇ってカフェを7年経営していました。

一人でやっているWebの仕事では孤独を感じないのに、スタッフやお客様など多くの人と関わるカフェ経営の方が強く孤独を感じていました。

理由はシンプルで、「こう言った方がいい」という判断が先に来るからです。

これは経営という構造上どうしようもないことです。

本音とは違う言葉を選び続ける。その小さなズレが積み重なると、強い孤独になります。

そして気づきました。

本当にきつくなるのは、孤独そのものではなく「やる意味が分からなくなる時」でした。

この記事では、その理由と向き合い方をまとめます。

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こーせー|認定キャリアコーチ/Webマーケター

・40代3児の父
・元居酒屋店長 → 世界一周 → Webフリーランス(SEOブログ月100万円)→ カフェ起業7年(譲渡)→GCS認定コーチ&Webマーケター

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経営者の孤独は辛いのが普通。でも本当にきついのはその後

前途したように、経営者が孤独を感じるのはその構造上しかたかないことです。

むしろ、その感覚がある方がちゃんと会社や事業と向き合えているとも言えます。

社員がいても、家族がいても、日々誰かと関わっていても、最後に決めるのは自分です。

売上のこと、これからの方向性、人のこと。
どれも軽く共有できる話ではありません。

だから自然と、本音を出す場所がなくなっていきます。ここまでは、よく言われる話だと思います。

問題はその先です。

孤独そのものよりも、それを放置した先でじわじわとしんどくなっていきます。最初はほんの小さな違和感です。

やることは分かっているのに、少しだけ気持ちが乗らない。
なんとなく重い。

でも、その程度なら忙しさで流せてしまいます。

ただ、それが続くと少しずつ感覚が変わってきます。

「なんかうまくいっていない気がする」

数字は悪くないし、外から見れば問題もない。
それでも、自分の中だけが噛み合っていない。

このズレが出てきたときが、本当にきつくなり始めるポイントです。

気づいたら誰にも本音を言っていなかった

振り返ると、僕はいつの間にか本音を話さなくなっていました。

人と話していないわけではありません。

むしろ、カフェでは毎日お客さんと会話がありますし、仕事でもやり取りは多いです。

でも、そのほとんどは相談ではなく報告でした。

「今こういう状況で」「こう進めていて」「大丈夫です」

そんなふうに、事実や結果は伝えている。

でも、自分の中にある迷いや違和感、本音の部分はほとんど外に出していませんでした。

スタッフに対しては、代表としての立場があります。

不安を見せれば余計な心配をさせるし、判断を揺らがせる可能性もある。

家族に対しても同じです。

支える側でいたいからこそ、弱っている姿は見せにくい。

その結果、どこにいても“役割としての自分”で会話をしていて、“一人の人間としての自分”はどこにも出せていませんでした。

リードで書いた通りですが、人と関わっている量と、孤独の強さは比例しません。

むしろ、本音とのズレがある状態の方が、強く孤独を感じます。表面的には人と関わっているのに、内側では誰ともつながっていない感覚が残り続ける。

この状態が、少しずつ辛くなってきます。

最初は前向きでも少しずつズレていく

正直、最初から孤独が辛かったわけではありません。

カフェでも、Webの仕事でも、やりがいはありました。

お客さんに喜んでもらえる瞬間もあるし、結果が出れば手応えもある。事業を伸ばしていく面白さもありました。

何より、自分の仕事で家族を守れているという実感は大きかったです。だから、「多少の孤独は仕方ない」と思えていました。

むしろ、それも含めて経営者なんだと受け入れていた部分もあります。ただ、その状態が続くと少しずつズレていきます。

やるべきことは明確で、日々の業務も回っている。
外から見ても、特に問題はない。

それでも、どこか引っかかる。ちゃんとやれているはずなのに、なぜか満たされない。

前は前に進んでいる感覚があったのに、気づくと「こなしているだけ」になっている。

この感覚が、少しずつ増えていきました。孤独は急に強くなるものではありません。静かに、でも確実に積み上がっていきます。

そしてあるタイミングで、「このままでいいのか」と立ち止まる瞬間が来ます。

そのとき初めて、孤独そのものではなく、“ズレを放置してきたこと”の影響の大きさに気づきます。

ここから先は、もう孤独だけの問題ではなくなっていきます。

孤独が辛くなる本当の理由は「意味」が見えなくなること

孤独だけならまだ耐えられます。

実際、ある程度まではそれでやってこれました。

でも、本当にしんどくなるのは、「何のためにやっているのか」が分からなくなったときです。

前半でも触れた通り、孤独そのものよりも“ズレ”の方がきつい。

そのズレが大きくなると、今度は「意味」そのものが揺らぎ始めます。

経営者は、多少の孤独を抱えながらでも前に進めます。

売上を上げるために動く。
お客さんに喜んでもらうために改善する。
家族を守るために踏ん張る。

理由がはっきりしているうちは、しんどくても進めます。

でも、その事業を行う理由が揺らいだ瞬間に、一気に足元が不安定になります。

家族との時間のズレで考えが止まった瞬間

僕の場合、そのきっかけは家族との時間でした。

息子が小学生になったタイミングで、生活のリズムが変わりました。

それまでは「家族のために頑張る」が自然に成立していました。

忙しくても、多少無理をしても、自分が頑張ることで家族を守れている。

そう思えていたんです。

でも、子どもが成長すると状況が変わります。

こちらは仕事を優先して動いている。
一方で、家族には家族の時間がある。

守るために働いているはずなのに、
一緒に過ごす時間はズレていく。

この違和感に気づいたとき、ふと考えが止まりました。

何のためにやっているんだろう。

このまま続けて、自分が望んでいる未来に近づくんだろうか。ここで初めて、「意味」が揺らぎ始めました。

今までの理由が通用しなくなる怖さ

それまでの僕は、「家族のため」という軸で動いていました。多少しんどくても、それがあれば踏ん張れていました。

でも、その理由が揺らいだときに気づきました。あれ、自分は何を支えにしていたんだろう、と。

仕事が嫌になったわけではありません。カフェも、Webの仕事も、やりがいはありました。でも、「なぜやるのか」が曖昧になると、同じ仕事でも重さがまったく変わります。

前は前に進むための行動だったのに、気づくと、ただ続けるための作業になっている。

僕は営業後のカフェで、一人席に座って目を閉じる時間が増えました。店内は静かで、昼間のお客さんの空気だけが少し残っている。

やることはある。
責任もある。

でも、気持ちがついてこない。

あの時間が、一番しんどかったかもしれません。

やりがちな間違い。さらに孤独を深めてしまう行動

事業を行う意味が見えなくなることを耐えようとするほどしんどくなります。

孤独を感じること自体は普通です。

でも、それを「自分だけでなんとかしよう」とすると、一気に深くなります。

僕も完全にそうでした。

全部自分で抱え続ける

当時の僕は、ほとんどのことを一人で抱えていました。

経営の判断、売上の不安、今後の方向性、家族との時間、自分の働き方。全部、頭の中だけで処理しようとしていました。

誰かに話すくらいなら、自分で考えた方が早い。
どうせ最後は自分が決める。

そう思っていました。

でも実際は逆でした。一人で考え続けるほど、思考はまとまらなくなります。

同じことを何度も考えて、同じ場所をぐるぐる回る。前に進んでいるつもりで、実は止まっている状態でした。

その結果、小さな判断まで重くなっていきました。

弱音を出さないことが正しいと思い込む

もう一つやっていたのが、弱音を出さないことでした。

経営者だから、ブレてはいけない。
父親だから、弱いところを見せてはいけない。

そう思っていました。でもこれは、かなり危ない状態です。もちろん、周りに不安をぶつければいいわけではありません。

ただ、自分の本音まで押し込めると、どこかで必ず歪みが出ます。

強くあろうとするほど、本音とのズレは広がります。

そして、そのズレがそのまま孤独になります。

外から見れば問題はない。
だから大丈夫だと思ってしまう。

でも内側では、確実にバランスが崩れていました。

誰にも言えない本音をどう扱うか。現実的な対処


本音を外に出す場所を自分で作るしかありません。

まずは、自分が何を感じているのかを言葉にしてみて、書き出したり、信頼のおける人に話てみる。

これだけでも、かなり変わります。

第三者に話して初めて見えることがある

僕がやってよかったのは、第三者に話す時間を作ったことです。

正直、最初はかなり抵抗がありました。

話して何になるのか。
こんなことを言っていいのか。

そう思っていました。でも、実際にやってみると違いました。

人に話すことで、頭の中のぐるぐるが外に出ます。

すると、「悩んでいる」と思っていたものの正体が見えてきます。

僕の場合も、カフェを続けるかどうかだけで悩んでいたわけではありませんでした。

本当は、家族との時間や働き方、これからどう生きたいのかまで含めて悩んでいました。そこに気づけたのは大きかったです。

感情と判断を分けて考える

本音を外に出すと、感情と判断を分けて考えやすくなります。

しんどい、不安、このままでいいのか分からない。

この状態のまま判断すると、ほぼ確実にズレます。感情が悪いわけではありません。ただ、混ざったままだと危ない。

一度感情を出して、その上で現実を見る。

何を守りたいのか。
何を変えたいのか。

そうやって分けていくと、少しずつ整理されていきます。

孤独はなくなりません。

でも、飲まれる状態からは抜け出せます。

続けるも辞めるも正解。大事なのは納得して決めること


続けるのも、手放すのも、どちらも正解です。

ただし、一人で決めないこと。

ここは本当に大事です。

カフェを譲渡するまでに考え続けたこと

僕は最終的に、カフェを譲渡する決断をしました。

7年続けてきたお店です。簡単に決められることではありませんでした。

営業後、誰もいない店内で考える時間が何度もありました。

続けるのか。
手放すのか。

何度も自分に問い続けました。

事業を続ける人も、手放す人もどちらも正解

ここで伝えたいのは、どちらが正しいかという話ではありません。

事業を続けるのも正解です。形を変えるのも正解です。手放すのも正解です。

大事なのは、自分で選んだと思えるかどうかです。

ただし関わる人に筋を通すことは前提

もちろん、自分の都合だけで決めていいわけではありません。

家族、従業員、お客さん。

関わる人への責任はあります。

だからこそ、逃げではなく「選択」として決めること。

そのためにも、一人で抱えたまま限界までいかないことが大切です。

孤独は消えません。

でも、軽くすることはできます。

そして、ちゃんと向き合って出した答えなら、どの選択も自分にとっての正解になります。

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こーせー(中森康成)ライフワークコーチ
元・居酒屋店長 → サーフィン世界一周 → Webフリーランス(ブログ月収100万) → 筋トレ大会日本TOP10 → 「体づくりカフェ」起業7年→GCS認定コーチ
今はコーチングの視点で、変わりたい人に向け”成りたい自分になれる”発信をしています。
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