やりたいことを見つけたい。
でも、正直なところ「何がしたいのか、自分でもよく分からない…」
正直、僕自身もこの悩みを抱えて生きてきました。
SNSを見れば、好きなことで生きている人ばかりが目につきます。
僕自身、かつてはずっと“やりたいこと迷子”でした。
居酒屋で店長をしていた20代、休みなく働く日々に「このままでいいのかな…」と違和感を抱えながらも、何も行動に移せないまま過ごしていました。
それでもある時、「このままじゃ後悔する」と思い切って世界一周して、サーフィン移住して、筋トレに熱中して大会に出場して、ブログを始めて最高月収100万円を達成したり。
今では、自分のカフェを経営しながら、コーチングを学びライフワークコーチとして“動けない人の背中を押す”ことを仕事にしています。
これらを経験した結果伝えたいのは
やりたいことって、“探す”ものじゃなくて、“育てていく”ものでもあるということです。
この記事では、焦らなくていい理由と本音でやりたいこと、つまり”ライフワーク”を見つけるための【3つの問い】をご紹介します。
やりたいことのタネを見つける3つの問い
「やりたいことがわからない…」と悩むとき、やりたいことを探そうと
つい答えを“外”に探しに行きたくなってしまいますよね。
僕も自分探し的なノリで世界一周とかしてますからね。。。
でもちょっとまってください。
やりたいことって、自分の外から探すものじゃなく、“自分の中”から探していくのが圧倒的近道なんです。
ここではコーチング視点で、「自分軸のやりたいこと」を見つけるための問いを3つに分けて紹介していきます。
では、さっそくいきましょう!
問①|子どもの頃、親に止められてもやっていたことは?
やりたいことを考えるとき、
まず目を向けてほしいのが「子どもの頃に夢中でやっていたこと」です。
小さい頃って、褒められたいからやるとか、将来役立つからとか、そんな理由一切なしに、
ただただ「好きだから」「やりたくてしょうがないから」って理由で、行動してたと思うんです。
「なぜ夢中だったのか?」を考えると、自分の“好きの本質”が見えてくる
ここで大切なのは、単に「何をしていたか」じゃなくて、
「なぜそれが楽しかったのか?」を深掘りしてみることです。
たとえば僕の例でいえば、
漫画を描く → 表面的には「絵が好きそう」だけど、
本質的には → **「世界観をつくって、人に伝えるのが好き」**だった。
これは今の「ブログを書く」「Instagramで発信する」「ライフワークを言語化する」
という僕の仕事に、ちゃんとつながっています。
具体例と抽象化のヒント
子どもの頃にやっていたこと | 抽象化すると? | どんな傾向が見える? |
---|---|---|
絵を模写してた | 観察して再現するのが好き | 分析力/表現力/デザイン系 |
ブロックで遊んでた | 組み立てて形にするのが好き | クリエイティブ/構造的思考 |
漫画を描いてた | 世界観を作るのが好き | 表現/ストーリーテラー気質 |
ひとりでごっこ遊びしてた | 想像の中で役割を演じるのが好き | 脚本力/空間構成/企画好き |
友達の話を聞いてた | 感情に寄り添うのが好き | 傾聴/共感/サポート役向き |
あなたへの問いかけワーク
そしてそれを、「なぜ?」「なんのために?」「どこが好きだった?」と掘り下げていくと、
自分が大切にしている“価値観”や“性質”が見えてきます。
問②|何も制限がなければ、どんな未来を手に入れたい?【ゴール設定】
やりたいことを見つけたいなら、
「自分はどこへ向かいたいのか?」というゴールをふんわりでも描いておくことが大切です。
ただしここで大事なのは、現実的かどうかは一旦横に置いておくこと。
お金・時間・家族・能力・周りの目――
全部いったん“ナシ”にして、自由に想像してみてください。
「理想の未来を描く」というこの問いは、実は厚生労働省のキャリア支援ガイドでも推奨されています(『未来の自分を描く』ガイドブック)
妄想が人生を変えた話
僕がまだ飲食店で勤めていた頃、毎日がとにかく忙しくて、未来のことを考える余裕なんてありませんでした。
でもある日、ふとこんな妄想をしたんです。
「何にも縛られなかったら、どこで、誰と、どう暮らしていたいか?」
そのとき頭に浮かんだのが、
**“海外を旅して、海の近くで毎日サーフィンしながら、自分の好きなことを仕事にしてる自分”**でした。
もちろんその時点では「現実的じゃないよな」と思ってました。
でも、なぜかそのイメージだけは強く心に残っていて、
結果的に僕は世界一周に出て、海の近くに移住して、ブログとカフェとコーチングを組み合わせた今の働き方にたどり着いたんです。
未来を描くためのワーク
では実際に、あなたの未来のゴールを言語化できるように、
抽象 → 具体のステップでガイドしていきます。
・STEP1|抽象的な“願い”を書き出す
まずはふわっとしたものでOK。
「こうなったらいいな」という願望を、どんどん書き出してみましょう。
※僕の例↓
- 海の近くで暮らしたい
- 毎日サーフィンしたい
- 自分の商品で誰かの役に立てる仕事をしたい
- 海外旅行に行きたい
・STEP2|その願いを“具体化”してみる
願いを書き出したら、それを1つずつ具体的なイメージに変えていきます。
抽象的な願い | 具体化すると… |
---|---|
海の近くで暮らしたい | 宮崎のサーフポイント近くに移住し、朝は波チェック仕事終わりの夕方に1ラウンド |
毎日サーフィンしたい | カフェの営業後にサーフィンの時間を確保できるよう、仕事を自分でコントロールする |
飲食店を経営しながら、自分自身のビジネスをもちたい | 「体づくりができるカフェ」を経営しつつ、ブログやInstagramで“本音で生きる”発信を行い、コーチングも提供する |
海外旅行に行きたい | オフシーズンにはバリ島やオーストラリアへ家族で1ヶ月滞在する働き方をデザインする |
自分の願望が見えたら、それを「もし1日それを実現できるとしたら?」という目線で描いてみると、行動に落とし込みやすくなります。
たとえば、
こうした「理想の1日」を描いておくことで、
それを逆算した行動設計がしやすくなります。
ヒント:「1日をどう過ごしたいか?」を考えると、イメージが具体的になりやすいです。
STEP3|“その未来を手に入れたら、どんな気持ちになってる?”を感じてみる
未来像を描いたら、それを手に入れた「自分の感情」まで想像してみてください。
- 「誰かの役に立てて、誇らしく思っている」
- 「安心して、家族と笑っている」
- 「過去の自分に“ありがとう”って言いたくなっている」
この“感情”こそが、本音のゴールです。
だからこそ、その未来を“今”から目指す意味があるんですよね。
問③ |人に頼まれること/逆にツラい仕事って?【強みと違和感の発掘】
やりたいことを見つけたいなら、
「何が好きか」だけでなく、**「自然とやっていること」や「苦手なこと」**にも目を向けることが大切です。
この視点から見えてくるのは、いわば**“他人が教えてくれるあなたらしさ”**。
つまり、あなたの強みを探して活かし、弱い部分は避けることで方向性が見えてきます。
なぜか頼まれること=強みのサイン
・「これってどうすればいいと思う?」と相談される
・「◯◯得意でしょ?」と軽く頼られる
・「あなたにしか頼めない」と言われた経験がある
こういう頼まれごとって、本人からすれば「別に普通のことなんだけど…」って感覚だったりします。
でもその“普通にできること”が、他人から見れば「すごい」「ありがたい」だったりする。
それこそが、あなたの“自然にできる価値”=強みなんです。
僕の場合は…
昔から、友人に冗談交じりで「こーせー変わったね」と言われることがありました。
また、「話を聞いてほしい」と言われることが何度もあって、「ありがとう。明確になった」と言われることがありました。
自分では「聞いてるだけなんだけどな」と思ってたんですが、
その経験が今の「コーチング」という仕事につながっています。
“得意”とは、「がんばらなくても自然とできること」
逆に、苦手なことやツラい仕事も大事なヒント
これも超大事です。
僕は、数字を細かく扱う経理作業とか、マニュアル通りにコツコツ進める仕事が本当に苦手でした。
一時期そういう仕事を任されたことがあるんですが、頭がズーンと重くなる感覚になって、
気づけば心身ともにバテバテ。完全に“合ってなかった”んですよね。
この「ツラさ」は、自分のエネルギーが湧かない方向を教えてくれていたんだと、後になって気づきました。
答えを抽象化して、自分の“性質”を見つけよう
ここでも、具体的なエピソードを「なぜ?」で掘り下げていくと、
自分の性質や向いている方向性が見えてきます。
具体例 → 抽象化 → 見えてくる働き方の傾向
よく頼まれること or 苦じゃないこと | 抽象化すると? | 向いている方向性・ジャンル |
---|---|---|
相談に乗ることが多い | 傾聴・共感が得意 | コーチング/カウンセリング/人材育成 |
SNSや文章が褒められる | 言語化・表現が得意 | 発信/ライティング/広報系 |
仕事をまとめる・調整役になりがち | 俯瞰して構造を把握するのが得意 | ディレクション/企画/マネジメント |
細かい作業が苦じゃない | 注意力・丁寧さに長けている | 事務/リサーチ/編集作業 |
説明や教えることが得意 | 伝える力がある | 教育/講師/研修・指導系 |
ワーク:自分に問いかけてみよう
こうした問いを通して、自分の“得意・不得意の輪郭”を知ることができます。
そしてその輪郭こそが、「自分らしく働ける環境」をつくるヒントになります。
問3まとめ|“頼られること”と“しんどいこと”にこそ、自分らしさが出る
やりたいことを見つけたいなら、
「自然にできること」「苦じゃないこと」「つい任されること」に、まず目を向けてみましょう。
そして同時に、
「やっててしんどい」「気が重くなる」ことにもちゃんと気づいておく。
“やりたいこと”は、欲しい未来と得意と苦手の境界線に現れる。
苦手を責めずに、「あ、これは自分には合わないんだな」と気づけると、
本当にやりたいことに向かうエネルギーがグッと湧いてきますよ。
関連記事→「問い」で人は動く。セルフコーチングの魔法の質問7選|心がモヤモヤした時に効く言葉
やりたいことは「これかも?」という仮説で、まず動いてみる
ここまでの3つの問いを通して、
「もしかしたら自分ってこういうこと好きかも」
「こんなふうに働けたらいいな」
そんな“うっすらとした本音”が見えてきたかもしれません。
でも、そこで立ち止まる人も多いんですよね。
「いや、でもこれで本当に食べていけるの?」
「そんなこと言っても、才能ないしな…」って。
ただ、ここでハッキリ言わせてください。
やりたいことは、“仮説で動きながら育てていく”のが正解です!
最初は「これかも?」くらいがちょうどいい
僕が世界一周に出たときも、
海の近くに移住したときも、
筋トレして大会に出たときも、
カフェを始めたときも、
コーチングを学びはじめたときも…
どれも最初は「なんとなく楽しそう」「自分に向いてるかも」くらいの感覚でした。
いきなり「これがライフワークだ!」なんて確信を持っていたわけじゃありません。
その時期その時期はこれだ!と思って行動しますが、実際にやってみてこの部分は好きだけどこの部分は苦手だなとか、もっとこうしたいな。というのが後々わかってきます。
それらの行動したことを抽象化して、じゃ次には。。。と精度が上がっていきます。
行動しないと、“正解”は一生見つからない
どれだけ考えても、頭の中でシミュレーションしても、
動かなければ、本当に自分に合っているかどうかは分からない。
「仮説でいいから、小さく試す」
このスタンスが、行動のハードルを一気に下げてくれます。
たとえば──
・ブログを1記事だけ書いてみる
・コーチングを試しに1人に無料で提供してみる
・副業としてやってみて、様子を見る
・インスタで好きなことを1週間だけ毎日発信してみる
「まずは1回やってみる」だけでも、見える景色はガラッと変わります。
その積み重ねが、“あなたらしいライフワーク”を育てる道になります。
関連記事→やる気が出ない日は、まず“これだけ”やる|行動のハードルを下げるマイルール
やりたいことの見つけ方|さいごに
今回はやりたいことの見つけ方|3つの問いで見えてくる本音
ということで、
- 子どもの頃に止められてもやっていたことは?
→ 好きの原点・無意識の欲求に気づく - 何も制限がなかったら、どんな未来を手に入れたい?
→ 自分の価値観・本音のゴールを描く - 人に頼まれること/逆にツラい仕事は?
→ 向いていること・避けるべきことを見極める
そして見えてきたキーワードを、
「仮説」としてまず1歩だけ試してみる。
「本音に向き合うのって、ちょっと怖い」
「うまく言語化できなくて、モヤモヤする」
そんなときもあると思います。
でも、焦らなくて大丈夫です。
正解を見つけることより、“自分とちゃんと向き合った”という事実の方が、ずっと大切ですから。
よかったら、今日ご紹介した問いを、ノートやスマホにメモして、
信頼する誰かや、AIに壁打ちをしてみてください。
それが、「やりたいことが見つからない」から抜け出す第一歩になります。
・こーせー|ライフワークコーチ
本音からくる”自分らしい働き方と暮らし”を見つけるヒントを発信。
元・居酒屋店長→世界一周→サーフィン移住→ブログ月収100万円→筋トレ大会日本TOP10→「体づくりカフェ」起業→コーチング学習中。
現在は、サーフィンと家族との暮らしを大切に、「変わりたいのに動けない…」そんなあなたの1年後の”働き方と暮らし”が変わるコツをブログやSNSで発信しています。
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