40代の「やりたい仕事」の見つけ方｜後悔しないキャリアを価値観から構築する5ステップ

「このまま今の仕事を続けていていいのかな…」「やりたいことがあるような気はするけど、ハッキリしない」。
40代になると、そんなモヤモヤがふと頭をよぎることはありませんか？

20〜30代は「とりあえず目の前の仕事」「スキルをつける」「家族を養う」で全力疾走してこれたけれど、
気づけば大きな方向転換がしづらい年齢にもなっている。
だからこそ「今さら失敗したくない」「選び方を間違えたくない」という気持ちも、ものすごくよく分かります。

僕自身も40代に入り、「この働き方を10年続けた先に、本当に自分の望む暮らしはあるのか？」と立ち止まりました。
やりたい仕事が“パッとひらめく”ことはなく、ぐるぐる考え続けて余計に動けなくなった時期もあります。

そこで気づいたのは、「やりたい仕事探し」はスキルや求人情報から始めると迷子になるということです。
大事なのは、自分の価値観＝「どう生きたいか」「何を大切にしたいか」からキャリアを組み立て直すことでした。

このページでは、40代のあなたが「やりたい仕事」と「大切にしたい暮らし」を両立させながら、
ムリなく・大きく失敗せずに・でもちゃんと前に進むための5ステップをお伝えします。

最後まで読んでもらえたら、「今の自分のままで、どこから手をつければいいか」がはっきりするはずです。

著者プロフィール

・こーせー｜ライフワークコーチ/SEO ディレクター

・40代3児の父
・元居酒屋店長 → 世界一周 → Webフリーランス（SEOブログ月100万円、インスタ4500フォロワー）→ カフェ起業7年目→コーチング

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40代の“やりたい仕事探し”は価値観から始まる

まず最初にハッキリお伝えしたいのは、40代のキャリアは「価値観」を土台にしないと、ほぼ確実にどこかで無理が出るということです。

20代のころは、

給与や条件で仕事を選ぶ
とりあえず経験を積めそうな環境を選ぶ
勢いと体力でなんとか乗り切る

こんな選び方でも、なんとか形になっていたかもしれません。
でも40代になると、同じノリではだんだん苦しくなってきます。

理由はシンプルで、「人生全体で抱えているもの」が増えているからです。
例えばこんなイメージです。

20〜30代前半	40代
仕事中心でスケジュールを組みやすい	仕事＋家族＋健康＋老後など、考えるテーマが増える
「とりあえず経験」が優先されやすい	「続けられるか」「無理がないか」が重要になる
体力でムリがきく	徹夜や気合いでのリカバリーが難しくなる
将来の修正がききやすい	大きな方向転換には、戦略と準備が必要

だからこそ、「どんな価値観で生きたいのか」を明確にせずに転職・独立・副業に走ると、あとから後悔しやすいです。
条件やイメージだけで選んだ結果、

「収入は上がったけど、家族との時間がなくなってつらい」
「やりがいはあるのに、心も体もヘトヘトで続けられない」
「副業を始めたら、逆に毎日が仕事だらけになってしまった」

こんな“想定外のしんどさ”が出てきます。

僕も一度、「これでやりたいことに近づけるはず！」と仕事を変えたのに、
結果的に家族との時間をほとんど犠牲にしてしまい、「あれ、何のための選択だったんだろう…」と落ち込んだことがありました。

そうならないためには、「やりたいこと」より先に「どう生きたいか」を決めることが大事です。
そのベースになるのが、あなたの価値観です。

「40代の壁」：キャリアの停滞感と役割の変化

多くの方と話していて感じるのは、40代には独特の「壁」があるということです。
それは個人の問題というより、環境と役割の変化が重なりやすい時期だからなんですよね。

例えば、こんな変化がいっきに押し寄せます。

会社では中堅〜ベテランとしての役割を期待される
マネジメントに回り、「自分で手を動かす仕事」が減る
親の介護や、子どもの進学などプライベートの責任も増える
体力や気力の変化をうっすら感じ始める

すると、こんな気持ちが出てきやすくなります。

「このポジションのまま定年までいくのかな…？」
「自分の市場価値って、今どれくらいなんだろう？」
「本当はもっと違うことに挑戦したかった気もする」

僕自身、「このままカフェを続けたい気持ちもあるけど、
家族の時間が少なくなった」という想いが強くなったのは、まさに40歳前後でした。

ここで大事なのは、このモヤモヤは「ダメなこと」じゃなくて、ちゃんとしたサインだということです。
これまで走ってきたレールと、これからの人生で大切にしたいことが、
ちょっとずつズレてきているから違和感が出ているだけなんですよね。

むしろ、このタイミングで立ち止まって、

自分は何を大事にしたいのか
どんなペースで、どんな人たちと働きたいのか
仕事と暮らしのバランスをどう整えたいのか

を見直せる人ほど、後半戦のキャリアを自分らしくデザインし直しやすいと感じています。

やりたい仕事は“突然”見つからない理由

ここまで読んで、「じゃあ、早く“やりたい仕事”を見つけなきゃ」と思った方もいるかもしれません。
ただ、残念なお知らせ（？）なのですが、やりたい仕事は、雷に打たれたように突然ひらめくものではありません。

僕も昔は、「いつか運命の仕事が現れて、
『これだーー！』ってなる日が来るはず」と信じていたタイプです。
でも、実際にはそんな日、来ませんでした。笑

やりたい仕事が突然見つからないのには、ちゃんと理由があります。

頭の中だけで考えても、イメージの世界から出られないから
過去の経験や思い込みが、「自分にはムリ」とブレーキをかけるから
比較対象が「他人の成功ストーリー」になりがちだから

特に40代になると、

家族を守らなきゃいけない
ローンがある
もう若くないから失敗したくない

こんな現実的な事情もあるので、「やりたい」より先に「リスク」が見えてしまうんですよね。

その結果、

なんとなく転職サイトを見るけど、結局応募しない
興味のある勉強を調べるけど、申し込みボタンは押せない
副業のアイデアはあるけど、「今は忙しいし」と先送りする

という「頭の中だけが忙しい状態」になりやすいです。

でも、安心してください。
やりたい仕事は、“探し回るもの”ではなく、“積み上げていくもの”です。
具体的には、

自分の価値観や本音を言語化する
日常の違和感やモヤモヤをヒントとして拾う
小さく試してみて、「しっくりくる感覚」を確かめる
続けられる理由＝意味付けを見つける
価値観 × 強み × 貢献を重ねながら、徐々に形にしていく

こんなステップで進めていくことで、気づいたら「これが自分のライフワークかもしれない」と思える仕事に近づいていきます。

次のセクションからは、その5ステップを一つずつ具体的に見ていきます。
「完璧にやろう」としなくて大丈夫なので、自分に響いたところだけでも拾っていく感覚で読み進めてみてください。

ステップ1：自分の価値観・本音に向き合う

ここから、いよいよ5つのステップに入っていきます。
最初のステップは、ちょっと勇気のいる作業かもしれません。
でも、ここを飛ばしてしまうと、その後の選択がグラつきやすくなります。

40代のキャリアは「積み上げ」よりも“選択し直す力”のほうが大事です。
そして選択し直すためには、土台となる価値観をクリアにしておく必要があります。

価値観を明確にすることがキャリアの土台になる理由

僕もそうだったのですが、やりたいことを見つけようとすると、どうしても次のような方向に走りがちです。

スキルの棚卸し
できそうな仕事をリストアップ
求人情報・副業一覧を眺める

もちろん悪い方法ではありません。ただ、40代のキャリア選びには「生活」「家族」「健康」「将来」など守るものが多いため、
スキルや条件だけで選ぶと、ほぼ確実にどこかで無理が出ます。

だから、まずは価値観。
価値観とは、つまり「どう生きたいか」「何を大切にしたいか」を明確にすることです。

これが決まると、

迷ったときの判断がブレない
行動しやすくなる
キャリアの方向性が自然と整理される

といった効果が出てきます。
僕の場合は、「家族との時間を犠牲にしない」「自然体でいられる人と働く」が大事な価値観でした。
これを明確にしたことで、どれだけ条件が良くても“違和感のある選択”を避けられるようになりました。

「これだけは譲れない」価値観を見つける3つの質問リスト

価値観を探るのは難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はシンプルです。
次の3つの質問に答えるだけでも、かなりクリアになります。

どんなときに「心地よい」と感じるか？
例：落ち着いた環境、安心できる人間関係、成長感、自由度…など
どんな状況になると急にストレスが増えるか？
例：急な方針転換、評価軸が曖昧、成果だけ求められる環境…など
過去の選択で「これは正しかった」と思えた理由は？
そこにあなたの本音が隠れています。

これらを書き出していくと、だんだん
「あ、だから今の仕事がしんどいんだ」
「この方向なら続けられそうだ」
という気づきが出てきます。

このステップは焦らなくて大丈夫です。
答えがすぐに出なくても、じんわり浮かんでくるものが、あなたの本音です。

自己理解や強みを強固にしたい方はコーチングを受けるのもありです。

ステップ2：日常の“違和感”やモヤモヤを受け止める

価値観が少し見えてきたら、次は日常にある「なんとなく気になる感覚」に目を向けてみましょう。
実はこのモヤモヤこそ、やりたい仕事のヒントの宝庫です。

違和感がヒントになるのはなぜか

違和感は「あなたの価値観と現実がズレているよ」という心のアラートです。
無視し続けるほどストレスになり、行動もしづらくなります。

例えば、こんな小さな違和感はありませんか？

会議が終わるとどっと疲れる
仕事が終わっても気持ちが休まらない
「このやり方、ほんとに意味ある？」と思いながら作業している

これらは、決して弱さではなく「本音に気づくチャンス」です。

忙しい40代でも気付きやすい“本音のサイン”とは

忙しい毎日の中で、いちいち自分の気持ちを観察するのは難しいですよね。
そこで、僕が続けられた「気づきのサイン」をいくつか紹介します。

休日になると急に元気になる（＝仕事で消耗している）
ついSNSで同じジャンルの投稿ばかり見てしまう
やりたくない仕事の前だけ妙に集中力が落ちる
本屋で手に取るテーマがいつも同じ

こうした行動パターンは、ほとんど無意識です。
だからこそ本音があらわれやすい場所なんですよね。

ステップ3：やりたいことの仮説を立てて小さく試す

ここまでで、価値観と違和感＝ヒントが見えてきました。
次に大事なのは、結論を急がず「仮説」をつくることです。

頭で考えても答えが出ない理由

頭の中でいくら考えても、やりたいことは見えてきません。
なぜなら、やりたい仕事は「体験してみて初めて分かる」ものだからです。

僕も以前、ノートにずっと「やりたいこと」を書き出し続けていた時期があります。
でも、全然決まりませんでした。
ところが、小さく試してみたら数日で「合う・合わない」がハッキリしたんです。

副業・リスキリングなど、40代がリスクなく試せる具体例

小さく試す方法はたくさんあります。
40代でも無理のない方法をまとめてみました。

単発のオンライン講座を受ける（週1・90分からでもOK）
1回だけの小さな副業案件をやってみる
本業の中で役割を少し変えてみる（資料作成 → 企画案づくりなど）
興味のあるジャンルのコミュニティに参加してみる

この段階では「続けるかどうか」より、しっくりくる感覚があるかを確かめることが目的です。

ステップ4：続けられる理由＝意味を見つける

小さく試してみると、「やってみたら意外と楽しい」「逆に思ってたのと違った」など、いろんな発見があります。
ここから大事になるのが、その行動に“自分なりの意味”を見つけることです。

40代のキャリアは、勢いやノリだけでは続きません。
続ける理由がある人ほど、方向転換もうまくいきます。

一時的な情熱が続かない本当の理由

「ちょっと興味が出て、最初はやる気だったのに、気づいたら止まってしまった…」
こんな経験ってありませんか？僕は何回もあります。笑

これには明確な理由があります。それは、
情熱は「感情」なので波があって当然だからです。

スタート直後のテンションは高いものの、日常に戻ると忙しさが勝ってしまいます。
だからこそ必要なのは、「なぜ自分はこれを続けたいのか」の意味づけです。

例えば僕の場合、

「書くことが好き」よりも「書くことで心の整理ができる」
「コーチングが楽しい」よりも「誰かが前に進む瞬間を一緒に味わえる」

こうした“内側の理由”に気づいたことで、無理なく続けられるようになりました。

「なぜやりたいのか」を言語化して軸にする方法

ここでは簡単にできて、僕自身もずっと使っている方法を紹介します。
次の3つの問いに答えるだけで、かなり軸がクリアになります。

その行動をしたとき、どんな気持ちになる？
その行動ができると、あなたの生活はどう良くなる？
それを続けることで、誰が喜ぶ？

この3つがつながると、「やりたい理由」ではなく「続けられる理由」が見えてきます。
これが、あなたのキャリアの新しい軸になります。

僕はコーチングを受けて、続けられる理由を見つけてきました。
キャリアコーチング体験記はこちら↓

ステップ5：価値観×強み×貢献で“ライフワーク”をデザインする

ここまでくると、あなたの中に「なんとなくこの方向かも」という感覚が育ってきているはずです。
最後のステップでは、その方向性を“仕事”として育てていくための視点をまとめていきます。

やりたい仕事の定義をアップデートする

多くの人がハマる落とし穴は、
「やりたい仕事＝天職で、最初から全てが完璧に合う仕事」と考えてしまうことです。

でも実際は、

価値観に合っている
自分の強みを活かせる
誰かの役に立てる（＝貢献できる）

この3つが重なる場所が、ゆるやかに「ライフワーク」へ育っていきます。
最初から形になっている必要はありません。

暮らしと両立できる働き方を描くための視点

40代に入ると、仕事だけでなく暮らし全体を考える必要があります。
ここを無視すると、どれだけやりたい仕事でも続けるのが難しくなります。

大事なのは、次の3つの視点です。

時間：働く時間と休む時間のバランスはどうしたい？
エネルギー：消耗しない働き方はどんな形？
人間関係：どんな人と働くと自然体でいられる？

この視点を入れると、キャリアと暮らしが一本の線でつながり、あなたらしい働き方が見えやすくなります。

【行動編】今日からできる！40代が動き出すための具体的な一歩

ここからは、実際に“今日すぐできる一歩”を紹介します。
行動が小さくても、方向さえ合っていれば未来は確実に変わります。

3分でできる“価値観メモ”ワーク

スマホのメモでOKなので、次の3つを書いてみてください。

今日、心地よかった瞬間は？
今日、違和感を覚えた瞬間は？
その理由は？

これを3日続けるだけでも、自分の価値観の輪郭がハッキリしていきます。

小さく試すための最初のアクションを決める方法

次の3つのうち、どれかひとつでOKです。

興味のあるテーマの本を1冊だけ買う
関連するオンラインイベントに申し込む
「やってみたいこと」を1つだけ誰かに話す

行動は“小ささ”が命です。
小さいほど続けやすく、続くほど自信につながります。

動けないときの“モヤモヤ突破法”

行動しようと思っても動けない日、ありますよね。
そんな時は、自分を責めるのではなく「なぜ動けないのか？」を探ってみてください。

疲れているだけ → 休むのが正解
完璧にやろうとしている → ハードルを半分にする
何をすればいいか分からない → 行動を“5分以内で終わるもの”にする

僕もよく「ハードル高すぎ問題」にハマるのですが、5分だけ手を動かすと一気に気持ちが軽くなります。

まとめ：価値観からキャリアを再構築する5ステップ

ここまで長い記事を読んでいただき、本当にありがとうございます。
40代でキャリアに向き合うのは、とても勇気のいることです。
でも一歩踏み出せた人から、確実に人生が軽くなっていきます。

5つのステップの振り返り

最後に、今回お伝えした5ステップをまとめておきます。

価値観・本音に向き合う
┗ 自分の「どう生きたいか」がキャリアの軸になる
違和感やモヤモヤを受け止める
┗ 本音のサインを拾うことで、方向性が見えてくる
仮説を立てて小さく試す
┗ 頭の中だけで考えず、体験から“しっくり”を探す
続けられる理由＝意味を見つける
┗ 一時的な情熱ではなく、継続できる理由を知る
価値観 × 強み × 貢献でデザインする
┗ 完璧な天職ではなく「育てていくライフワーク」をつくる

この流れに沿って進めることで、仕事と暮らしの両方が自分らしい形へと変わっていきます。

小さく動くことで未来は確実に変わっていく

僕自身、何度もキャリアの方向転換を経験してきましたが、
大きく変わったきっかけは、いつも“ごく小さな一歩”でした。

・ノートに3行だけ気持ちを書いてみる
・少し興味のある場所に1回だけ参加してみる
・誰かに「実はこれに興味あってさ」と話してみる

たったこれだけでも、未来の選択肢が動き始めます。
40代は遅すぎるどころか、むしろ「一番現実的に、でも自由に動ける時期」だと感じています。

この先のキャリアを、自分で選び直す楽しさを、ぜひ味わってください。